はじめに#
はじめまして、こんにちは、犬ヶ崎しふぉんと申します。
こちらは【バーチャルケモミミ Advent Calendar 2025】の 12月19日分の記事です。
昨日の記事はタイタンおとうふさんの
カービィのエアライダーとエアライドモードについての備忘録あれこれ。でした。
この記事で話すこと#
この記事では、Googleが開発中のAI搭載IDE、Google Antigravity を触ってみた感想、こんなもの作ったよ、ってのを紹介していきます。
その前に
このような素敵なイベントを開催してくださった運営の皆様に御礼申し上げます!
まずはじめに#
Google Antigravityってなんぞや?#
Experience liftoff with the next-generation IDE --Antigravity公式サイトより
...?
次世代IDEで リフトオフを体験
...?
冗談はさておき、GoogleAntigravityっていうのは、
AIがコーディングをサポートしてくれる、次世代のIDE
です
サポートって言ったって〇itHubのCopilotみたいにファイルの内容を書き換えてくれる程度でしょ?って思ってました
こいつ、フォルダ構成から依存関係のインストールも含めた環境構築、Gitに上げるための.gitignoreの用意、サイトのデザインまでしてくれる...!?
っていう、めちゃくちゃつよつよのAIサポートがついてるIDEでした。
てか私コード一行も書いてないし......
これをつかって何ができる?#
→何でもできる!!
正直ね、何でもできる。何でも作れちゃいます。
想像力と多少のプログラミングの知識、言語化の力があればほんとに作りたいもの何でも作れちゃうんじゃないかな、と思いました。
注意点
しふぉんさんはNext.jsのWebAppしか書いてもらってないので、ほかの言語だとどうなるかはちょっとわかりません!!が、この精度と解決力を見てるとどの言語でも行けるんじゃないかなぁって感じます。VSCodeで扱えるものなら。
Antigravityのすげーとこ!#
1.まず設計から手伝ってくれる!#
プログラミングよわよわ人間であるしふぉんさんにとって、何気にありがたい。設計なんてしたことねえよ....

実はこのページもAntigravityでNext.jsを使用して書いています。 これはこのページの要件を最初に投げかけた時のもの。 簡単な要求を投げかけると...

実装計画書が!!!...てな感じで設計をユーザと一緒に作っていくことができます。
レビューして自分の思い通りになるまで設計をねりねりすることができます。
2.環境構築までしてくれる!#
さっきの実装計画書をProceedすると...?

コマンドを実行し、ディレクトリを作成し、ライブラリのインストールをし、TailwindCSSのファイルを編集し.........
この間、わたしはモニターの前でぼーっとしてるだけ。わたしいる?

3.エラーの修正が自動!#
エラーの修正、AIによく頼みますよね。
エラー文を貼って、AIが直してコードを返してくれる。あるいはCopilotだったらそのファイルのエラー部分を修正してくれる。
いや~、便利な時代になったものです...ね...!?

ビルドがこけたらフォルダ内を解析してエラーを自動で修正している.........!? エラー文を読んで原因を特定する必要、なくなっちゃった...
注意点
エラー文は読めたほうが人生幸せになるので、読めるようになっておくといいと思います。
しふぉんさんはあんま読めません。
4.指示が割と適当でも何とかなる!時がある#
最近のかしこいAIあるあるではあるんですが、指示が適当でも割と意図をくみ取ってくれますよね。 こいつも例外ではなく、ゆるふわな指示でもそこそこちゃんと実装してくれます。

こんなんで今のこのページのデザインになってるわけで、AIの進化をひしひしと感じますよね。
何を作ったの?#
1.卒業制作の業務効率化アプリ#
いま、しふぉんさんは専門4年生。絶賛卒業制作中なのですが、ソフトウェアを作るときって、Gitを使うじゃないですか。
で、複数人でプロジェクトをするときってRedmineでチケット切って作業、とかするじゃないですか。
Githubでプルリク出して、通ったらRedmineでチケットを完了にして次のチケットを取って実行中にステータス切り替えをする...
...いちいちURL変えてアクセスするの、めんどくさくない?
って思ったのでそれらを一つで見れるようなwebappを作りました。
ダッシュボード

APIを使って情報を引っ張ってきてチケット、Pull Request、GitHubのタイムラインが表示されてます。
それぞれをクリックすると...
- redmineのチケット

- GitHubのPull Request

- GitHubのタイムライン

それぞれの情報が表示されるわけですね。
結構便利。ここからチケットにコメントしたりGitHubを開いたりできます。
とにかくここを見れば何が起きてるかわかる感じになりました。
ガントチャート作成

先生に毎週エクセルにガントチャート書けって言われて面倒だったからチケットから自動で生成する機能を作ったり...
とまあこんな感じの便利な機能を段階的に追加しつつお試しでみんなに投げてみて、あーでもないこーでもないってやりながら作り、みんなの満足いくものが2週間くらいでできあがりました。AIってすごい。社内SEが増えた気分。
2.これ。#
まさにこのサイト。
設計からデザインに至るまでAIがやってくれました。
わたしは「ん~、これはこういうデザインのほうがいいかなぁ...」と口出ししたくらい。
あとはこのサイトではありませんが、卒業制作のAPIのzodスキーマを一緒に書いてくれたりしました。
まとめ#
AIの進化をひしひしと感じます。まだ開発途中らしいですが、それでここまでできちゃうもんなんだって思ってます。
AIのレート制限もありますが、Gemini3とClaudeSonnet4.5が使えるので、割と常にAIとお友達になれます。ヤッター!!
Googleでログインするだけで使える(Google OneのAI Proプランだとレート制限がゆるいらしい)ので、気軽に使ってみてください。
使えるものは全部使って、よき開発ライフを!!
おまけ:卒業制作でクラウドを作る話#
なんでクラウド?#
建前(先生に見せた企画書から引用)
サーバーや使わなくなったPCなど、マシンリソースはあるが、活用できていない人間がいる
技術の進歩により、比較的簡単にクラウドが構築できる時代になったため
サーバーを用意して遊んだり、試したいことがある人も増えているが
本プロジェクトのターゲットはパブリッククラウドは高額で手が出せない人間もいる
よって、本プロジェクトの対象は、あくまでも学校、学科に対してではなく
遊び場や勉強の場を求めている学生・個々人←こういう人を幸せにしたい
また、いざ使ってみようとしても、現在ネットに出回っている説明書等のドキュメントが英語、
もしくは翻訳精度の甘い文書ばかりでつまずきやすい
←日本語ユーザーにわかりやすいドキュメントの整備が不可欠!
本音
なんかラックサーバーとスイッチいっぱいあるし、これ使って遊びたくね?
そう、こういうの(9割私物)、ありますよね!おうちに。 これでなにかできねーかなあ、と考えた結果、クラウド作ったら面白いんじゃないの?となりました。
と思い付きで始めた卒業制作でしたが、問題はたくさんありました。
問題#
設計が大変#
これ、ネットワーク・クラウド科の私には思いつきもしなかった点なんですけど(ネットワーククラウド科はUMLとかの設計に関することは授業で一切手を付けない)、クラウドって割といろんなことするじゃないですか。
そうするとね、設計がめちゃくちゃ大変なんです。設計を授業でかじったくらいの学生が設計をするには、あまりにもデカすぎた....
結局夏休み終わりくらいまで設計がかかり、当初の計画は崩壊しました。見立てって難しい...
ソフトウェア、言語、何使う?#
これもなかなか難しかった。フロントエンドはWebappなので割と早々にNuxt.jsに決まりましたが、バックエンドの言語、それより下のバックエンドのソフトウェア(ハイパーバイザとか)は何を使うかかなり悩みました。
初めはクラウドで有名なOpenStackさんを使おうと思っていましたが...
とにかくコケる。構築できない。友人の実験環境でできたと思ったら、学校に持ってきたサーバー上では動かない...
なーんてことが多々あり。
設計途中でメンバーの半数が触ったことのある最近アツい!(とされている)Proxmox Virtual Environmentを建ててそこにAPI経由で操作を実装する形に落ち着きました。
二人三人の環境でこんなに詰まるならパッケージ化してリリースなんてことはできんだろうと。そういうことになりました。
メンバーの力量の差#
これ、意外と大きな問題。
この卒業制作のグループは、インフラオタク(しふぉんさん)、わりとなんでもできちゃう人、開発結構できる人、プログラミングやってたことはある人、初心者二人の六人。
この前半の人間と後半の人間の間で、認識のずれ、プログラミングや開発に対する知識量の差でかなり苦労しました。
本職エンジニアのみなさんや趣味で触った私たちが当たり前のように使っているGitHub,Docker,VSCodeなどの用語が、まったくではありませんが通じないことが多々。
使い方を知ってると思ったけど知らなかったから教えなきゃいけなくて、工数を取られたり...
まあ当然といえば当然なのですが、そこも中々苦労したと感じたポイントです。
あれ、この言語知らねえな==>AIさ~ん!から始まる事件#
まあプログラミング言語も西から東、得意不得意あるわけで、今回はWebAppなのでNuxt.jsになりました。
が、この言語、私知らないや。
が個々人に起きるわけですが...
そこで出てくるは最近話題のAIさん。
今起きてる問題を伝えてAIがコードを書いて動くようになって万々歳!!!!!!ヤッター!!
...あれ、これ共通で用意した型、使ってくれてないんだけど..........
この問題、た~~~~くさんありました。
この問題はこのグループで
「型自作ニキ」 と呼ばれ恐れられています。
みんなもコーディングアシスタントには前提条件をしっかり教えてあげよう。
クラウド作ってみて#
とまあ、いろんな問題はあり、今もぽつぽつと出てきはしますが、ちょっとずつ進み...
年内に大まかに完成といえるくらいには持って行けるんじゃなかろうかというところです。
まだ学生の身でガバガバ開発ではありますが、楽しくプロジェクトを進行できてるんじゃないかなあと思います。
楽しいのが一番ですからね。
でもCopilotの人格で遊ぶのはやめたほうがいいかもしれない。
レビューが読みにくくなる時がある。

何の気なしにGeminiに書かせた橘福福(ゼンレスゾーンゼロ)の人格にCopilotの人格が乗っ取られ、レビューでお弟子ちゃん呼びされまくっているカオスな図。
さいごに#
最近のAI、すごいですね。ここ数年でとっても進化したように感じます。
数年前、専門学校に入ったときくらいなんて大ウソつきのでたらめAIだったのに、今やコードどころかライブラリのインストールとかエラー修正まで。
技術の進化は目覚ましいですね。
でもだよ?いくらAI優先だからってRAMとかグラボの値段が上がるのはあんはっぴーだよ?
さて、世の中への文句はこの辺にしておいて。
アドベントカレンダー、初めて参加しましたが、とっても楽しかったです。
締め切りに追われる感じ、なんかいいですよね。
来年も何かネタがあれば参加したいなと思います。
カスの文章でしたが少しでも楽しんでいただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!お相手は犬ヶ崎しふぉんでした。

ばーちゃるけもみみ Advent Calendar 2025、明日はmachi yohさんの
[【Resonite】目を瞑ってカラースライダーから選んだ配色でイラストの色塗りをする]
です。お楽しみに!
お世話になったもの、方々
Google Antigravity
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VRChat
ばーちゃるけもみみりれーアドベントカレンダー企画者のみなさま
このアドベントカレンダーを読んでくれたみなさま
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